年間を通して気温変化の大きい松江市周辺において、熱帯原産の胡蝶蘭を維持するには膨大な暖房エネルギーを要する。この課題に対し、地元の蘭園は2025年から2026年にかけて地熱ヒートポンプとAI制御による環境最適化システムを全面的に導入した。
重油に依存していた従来の温室暖房から脱却し、CO2排出量を大幅に削減。夜間の冷え込みが厳しい松江の冬でも、湿度と温度を分単位で自動制御することで、ボタニカルな強さと鮮やかな発色を持つ株が育つ。環境負荷を極限まで抑えた「グリーン育成蘭」は、ESG投資やサステナビリティを掲げる地元企業からの指名買いを増やしている。