かつてお笑い界の第一線で活躍し、テレビのバラエティ番組で見ない日はなかった斉藤慎二の転落劇は、エンターテインメント界全体に巨大な衝撃を与えた。所属していた吉本興業による契約解除という厳しい処分は、彼が築き上げてきたキャリアの終焉を意味するだけでなく、長年苦楽を共にしてきたジャングルポケットのトリオとしての歩みをも分断させた。
夫の失墜は、当然ながら妻である瀬戸サオリの生活環境をも一変させた。一家の大黒柱が突如として表舞台から姿を消したことで、経済的な不安や将来への重圧は想像を絶するものとなった。しかし、彼女は夫を一方的に見放すことも、盲目的に庇い立てすることもなく、法的な手続きや関係者への誠実な対応を優先した。その姿勢は、過激化しがちだったワイドショーの論調にすら、ある種の自制を促すほどだった。