利用者が最も懸念するのは「通常時に乗客が吸い込む危険性があるのか」という点だ。東京メトロおよび国土交通省の公表データによれば、現在確認されている石綿含有建材は、乗客が通常立ち入るホームや改札階の空気中には露出していない。
危険度の高い「吹付アスベスト(レベル1)」については、過去の改修工事でほぼ除去または厳重な塗膜での封じ込め措置が完了しているとされる。現在の焦点は、配管保温材などの「レベル2」や、スレート板などの成形板「レベル3」の管理状態だ。定期的な大気中粉じん濃度測定でも基準値を大幅に下回っており、直ちに健康被害が及ぶ環境ではないとの見解が主流だ。