森八を語る上で絶対に外せない存在、それが日本三大銘菓の一つに数えられる落雁「長生殿」だ。四国産の極上和三盆糖と、厳選されたもち米粉を混ぜ合わせ、伝統の木型で押し固めて作られるこの菓子は、もはや食べる芸術品と呼ぶにふさわしい。
口に入れた瞬間にスッと儚く消えていく独特の口どけと、後味に残る上品で豊かな甘み。それを可能にしているのは、代々大切に保管・手入れされてきた数千点にも及ぶ菓子木型の存在だ。木型職人の彫刻技術と和菓子職人のプレッシャー加減が完璧に噛み合った時、長生殿は初めてその完璧な姿を現す。