病気療養や手術の知らせが入るたび、ファンが息を詰めて見守ってきた羽海野チカの現在。その姿は、決して過酷な運命に打ちのめされた痛ましい姿ではありませんでした。むしろ、傷を負いながらもペンを握り直し、机の前に座り直す一人の不屈の職人の姿です。
『ハチミツとクローバー』で私たちに「叶わぬ想いさえも人生の宝物になる」ことを教えてくれた彼女は今、『3月のライオン』を通じて「どれほど深く傷ついても、誰かと温かなご飯を食べ、盤上で対話を重ねることで人は再び立ち上がれる」という真理を届けてくれています。
急ぐ必要はどこにもありません。一歩一歩、羽海野チカ自身の心と体が癒えるペースで紡がれるその一閃のインクを、読者はこれからも信じて待ち続けるだけです。桐山零が辿り着く光の場所を共に見届けるその日まで、彼女の創作の航海は静かに、そして力強く続いていきます。 (出典: 羽 海野 チカ(Yahoo!ニュース))
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