マンチェスター・シティのユニフォームは、クラブの歴史的変遷と密接に結びついています。かつてアンブロ(Umbro)やナイキ(Nike)が手掛けたクラシカルな時代を経て、2019年にプーマと長期パートナーシップ(10年契約・総額約6億5000万ポンド規模)を締結して以降、デザインの方向性は劇的な進化を遂げました。マンチェスターという都市が持つ音楽、建築、産業革命の遺産をデザインソースに落とし込む手法は、今やフットボール界のトレンドを牽引しています。
近年の流れを決定づけたのが、2024-2025シーズンに発表された特別限定コラボレーションキット「Definitely City」です。地元マンチェスター出身の伝説的ロックバンド・Oasisのデビューアルバム『Definitely Maybe』発売30周年を記念し、熱狂的なシティズン(シティファン)として知られるノエル・ギャラガーが共同デザインを担当。アルバムジャケットの色彩を忠実に再現したこのサード/フォースキットは、世界中で即日完売を記録し、カルチャーとフットボールの融合における金字塔となりました。
そして2025-2026年の最新モデルにおいても、そのアグレッシブなクリエイティビティは健在です。ホームキットには伝統のスカイブルーに繊細なジャガード織りのグラフィックが施され、クラブのホームタウンコードや歴史的シンボルがさりげなく刻まれています。一方でアウェイキットやサードキットには、1990年代の劇的なプレーオフ勝利を想起させるネオンカラーや幾何学パターンが採用され、新旧ファンの心を掴む仕上がりとなっています。