メディアで藤吉夏鈴が取り上げられる際、決まって使われるのが「ミステリアス」「孤高」「クールビューティー」という形容詞です。初期の欅坂46・櫻坂46の楽曲で見せた鋭い視線や、トーク番組でのマイペースな語り口から、一般層には「近寄りがたい完璧な美少女」というパブリックイメージが定着しています。
しかし、実際の撮影現場のメイキング映像や公式ブログ、メンバーとの楽屋エピソードを知るコアファンから見れば、それは彼女の多面的な魅力の半分に過ぎません。カメラの裏側ではふにゃりと崩れる屈託のない笑顔を見せ、関西弁で茶目っ気たっぷりに共演者をからかうなど、極めてチャーミングで人間味に満ちた素顔を持っています。グラビアで時折覗く、ふっと肩の力が抜けたような柔らかい表情は、そうした等身大の彼女がレンズ越しに零れ落ちた瞬間であり、ネット上で流布する「冷たい美形」というステレオタイプは、彼女の表現の豊かさを見落とした誤解と言えます。