年末年始のディズニーは毎日がすし詰め状態だと思われがちですが、現場のデータを精査すると、明確な「エアポケット(空白地帯)」が存在します。年末年始のディズニーで空いている日と穴場としてプロが真っ先に挙げるのが、「12月31日(大晦日)の午後以降」と「1月1日(元旦)の開園直後および夜間」、そして連休最終盤にあたる「1月4日の夕方以降」です。
なぜ、世間がこれほど休んでいる日に限ってディズニーの年末年始混雑回避の理由が成立するのか。そこには、日本特有の正月文化とパークの運営スケジュールという2つの構造的要因が絡み合っています。
第一の理由は、ディズニーの大晦日営業時間と日本の家庭習慣のギャップです。かつて実施されていた終夜営業(カウントダウン特別営業)がない通常の運営形態では、大晦日であっても原則として21時閉園(状況により短縮営業となるケースもあり)となります。すると、遠方から来園しているゲストや家族連れの間で「大晦日の夜は自宅やホテルの部屋に戻って紅白歌合戦を見たい」「年越しそばを食べて除夜の鐘を聞きたい」という帰巣本能が働き、16時〜17時を境に退園者の波が発生するのです。結果として、18時以降のパーク内は前日の12月30日が嘘のように落ち着いた空間へと変貌します。
第二の理由は、ディズニーの元旦混雑状況におけるゲストの目的の偏りです。1月1日は「午前中に地元の神社へ初詣に行き、両家の実家へ新年の挨拶回りをする」という層が圧倒的多数を占めます。そのため、1月1日の朝からパークへ足を運ぶのは、ディズニーホテル宿泊者か熱心なファン層に限られます。さらに、元旦に入園したゲストの多くは、お正月限定のパレード(グリーティング)や門松のフォトロケーションでの記念撮影、お雑煮などの正月限定メニューに時間を割くため、大型アトラクションの回転率が1月2日・3日に比べて約20%〜30%スムーズになるという現象が起きています。