「鉱石」という名称から、深山幽谷の鉱山から採掘された天然石を想像する人が少なくありません。しかし、市場に流通するテラヘルツ鉱石の正体は、二酸化ケイ素(珪石)を高温で還元・精製した人工の結晶体、すなわち「半導体グレードの金属ケイ素(シリコン)」です。
この高純度ケイ素の安全性は、工学・医学分野ですでに揺るぎない実績を持っています。パソコンのCPUや太陽光パネル、さらには医療用インプラント機器の周辺部材に至るまで、純度99.9999%(シックスナイン)以上のケイ素は極めて安定した結晶構造を誇ります。水に溶け出したり、経皮吸収されて毒性を発揮したりすることはありません。したがって、人工鉱石シリコンの安全性そのものは、工業的にも生物学的にも極めて高水準に保たれています。
注意すべきは、シリコンそのものの毒性ではなく「割れやすさ」という物性です。高純度シリコンは金属光沢を帯びていますが、性質としてはガラスに近く、衝撃に極めて脆いという特徴があります。落下させると鋭利な破片となって飛び散り、皮膚を切創する事故が後を絶ちません。また、アクセサリー加工時に使用される留め具やワイヤー、あるいは低純度シリコンに含まれる微量の不純物金属により、テラヘルツ鉱石と金属アレルギーに起因する接触皮膚炎を発症する事例が散見されます。「石の波動に負けた」のではなく、単純な皮膚トラブルであるケースが大多数を占めます。