ビジネス実務で最も要望が多いのが、エクセル1枚に収める方法です。表の右端1列だけが2ページ目にはみ出したり、合計行だけがぽつんと次ページに送られたりする現象は、日常茶飯事と言えます。
この問題を一瞬で片付ける武器が、表示モードの「改ページプレビュー」です。ステータスバー右下のアイコン、または「表示」タブから「改ページプレビュー」へ切り替えると、印刷範囲が青い実線と点線で可視化されます。青い点線は「現在の用紙幅ではここで改ページされる」という境界線です。この青い点線をマウスで掴み、表の最も右端(青い実線)までドラッグして重ねるだけで、改ページプレビュー余白調整が瞬時に完了し、自動的に横1ページへ収まります。
ただし、ここで注意しなければならないのが印刷範囲と拡大縮小率の詳細まとめに直結する視認性の限界です。ページ設定ダイアログの「拡大縮小印刷」で「横1×縦1ページに印刷」を指定すると、エクセルは行数や列数が多い巨大な表でも、無理やり1枚に押し込もうとします。その結果、拡大縮小率が50%〜60%台まで急落し、印刷された文字が極小の米粒状態になって読めなくなる事故が後を絶ちません。
帳票の可読性を保つための鉄則は、「拡大縮小率は75%以上を維持すること」です。もし1枚に収めた結果、縮小率が70%を割り込むようであれば、余白を削るだけでなく、列幅の最適化(不要な列の非表示、改行の活用)や、フォントサイズそのものの見直しを行うのがプロの帳票作成におけるセオリーです。