「サンリオギャラリー京都店(京都市下京区四条通寺町東入2丁目御旅町28)」は、「ジャパニーズスタイル×サンリオキャラクター」という明確なコンセプトを掲げ、着物姿のハローキティやちりめん細工の和小物など、世界中でここにしかない空間を提供していました。阪急河原町駅直結という抜群の立地を誇り、平日・休日を問わず11時から21時まで多くの観光客で賑わいを見せていた名店です。
それにもかかわらず、なぜ店舗は営業終了へと追い込まれたのでしょうか。商業デベロッパー関係者や流通アナリストの分析によると、主な要因はインバウンド依存度の高さと路面店特有の高額な固定費リスクにありました。
2020年から始まった世界的な渡航制限により、京都の主要観光地を訪れる外国人客は前年比で9割以上激減しました。当時のサンリオギャラリー京都店は、免税売上や訪日客の比率が極めて高かったため、渡航制限の打撃を直撃する形となりました。さらに、四条通の一等地における坪単価賃料は国内でも屈指の高さを誇ります。固定資産コストと売上のバランスが著しく崩れる中、定期借家契約の満了時期を迎えたことが、旗艦店としての歴史に幕を閉じる決定打となったとみられています。
同時期、株式会社サンリオは全社的な構造改革に着手しており、採算性の厳しい大型路面店から、効率的な駅直結型商業施設や「サンリオギフトゲート(Sanrio Gift Gate)」への集約、デジタル連動型の体験店舗へとシフトを進めていました。サンリオギャラリー京都の営業終了は、突発的な事故ではなく、時代変化を見据えた経営合理化の選択だったことが取材データから浮かび上がります。