朝の通勤時間帯、この駅は一種の巨大な迷路と化す。乗り入れるのは東京地下鉄(東京メトロ)半蔵門線、そして東京都交通局(都営地下鉄)の三田線と新宿線。これら3路線が立体的に交差する構造上、乗り換えルートの選択を誤ると数分間のタイムロスと果てしない階段の上り下りを強いられることになる。
特に三田線から新宿線への乗り換えは、ホーム中央の連絡通路を使うのが鉄則だ。端の階段へ向かってしまうと、改札外コンコースに近い混雑ゾーンに巻き込まれ、歩行速度が一気に落ちてしまう。一方で半蔵門線から都営各線へのアクセスは、大手町寄りの車両に乗っておくことで、連絡エスカレーターへダイレクトに接続できる。
出口戦略も極めて重要だ。古書店街のメインストリートである靖国通りへ直結するA7出口は常に混雑するが、雨天時や混雑ピーク時は、あえて商業ビル直結のエレベーターやA5出口の脇道を抜けることで、地上での雑踏を巧みに回避できる。こうした日々の知恵が、過密な鉄道・交通インフラを快適に使いこなす鍵となっている。