熱血漢の印象が強い一方で、演技の裏側に潜む「冷たさ」や「狂気」の表現こそが小西克幸の本領発揮だと語るアニメファンも少なくない。『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』で演じたディアボロの恐怖は、まさに圧巻だった。
自分の正体を隠し続け、冷酷に他人を排除する帝王の執念。追い詰められた際に見せる狂乱。小西は声をいたずらに低くするのではなく、息遣いの荒さや言葉の端々に漂う歪んだ自尊心を緻密にコントロールすることで、底知れぬ怖さを生み出した。光が強ければ強いほど影も濃くなる。彼の演じる悪役には、単なる悪を超えた人間の業が色濃く反映されている。