Q1:お酒の席で聞く「一升瓶」と「一石」はどう関係していますか?
A1:一升瓶(1.8L)の100本分が「一石(約180L)」に相当します。日本酒の世界では現在でも仕込みタンクの容量や年間の生産規模を表す際に「石(こく)」という単位がプロの間で日常的に使われており、「年間1,000石の蔵元」といえば一升瓶で約10万本を生産する規模を指します。
Q2:江戸時代、農民は収穫した米(一石)をすべて自由に消費できたのですか?
A2:すべてを自由にできたわけではありません。農民は収穫した米の中から年貢(四公六民なら約40%)を領主に納める必要がありました。残りを自家消費や換金に充てていたため、1石の収穫がそのまま1人の生活を完全に賄えたわけではなく、麦や雑穀などを混ぜて食い扶持を工面していました。
Q3:「一石を投じる」を「一石を投ずる」と言っても間違いではありませんか?
A3:間違いではありません。「投じる(サ行変格活用・一段活用化)」も「投ずる(サ変複合動詞)」も文法的に正しく、辞書にも双方が掲載されています。現代のビジネス文書やニュース報道では「一石を投じる」のほうが口頭・文章ともに一般的です。