アリアナ「One Last Time」歌詞の真相と世界を救った祈り

アリアナ「One Last Time」歌詞の真相と世界を救った祈り

今注目を集めている アリアナ「One Last Time」歌詞の真相と世界を救った祈りについて、詳しいまとめを整理して公開しています。

このパーソナルな失恋ソングの運命を決定的に変えたのが、2017年5月22日にイギリスで発生したマンチェスター・アリーナ自爆テロ事件でした。「デンジャラス・ウーマン・ツアー」のマンチェスター公演終了直後、会場のロビーで爆発が発生し、未来ある8歳の少女を含む22名の尊い命が奪われ、数百名が負傷するという痛ましい惨劇が起きたのです。

自身も深い精神的ショック(PTSD)を負いながらも、アリアナ・グランデはテロリストの脅迫に屈することを断固として拒絶しました。事件からわずか2週間足らずの2017年6月4日、被害者とその家族を支援するため、現地マンチェスターのオールド・トラッフォード・クリケット・グラウンドにおいて慈善公演『One Love Manchester』を主催したのです。ジャスティン・ビーバー、コールドプレイ、ケイティ・ペリー、リアム・ギャラガーら世界のトップアーティストが集結したこのステージは、世界数十カ国で生中継されました。

そのコンサートのフィナーレ直前、すべての出演者と満員の5万人の観客が肩を組み、声を合わせて大合唱したのが「One Last Time」でした。当時の特番映像や報道各社の記録には、溢れ出る涙で声を詰まらせ、歌唱を一時中断せざるを得なくなったアリアナの痛々しくも気高い姿が克明に残されています。この瞬間、「最後にもう一度だけ」という言葉は、かつての恋愛の未練から、「失われた尊い命へ届ける最後の祈り」、そして「暴力と分断を拒み、愛によって再び立ち上がる宣誓」へと、その意味を完全に塗り替えたのです。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。