「人工芝を敷くと虫がわく」「カビ臭くて庭に出られない」という悪評がネット上で拡散されていますが、無機質である樹脂製の芝自体に虫が寄生したり、芝そのものが腐食したりするわけではありません。問題の本質は、芝の直下で起きている「湿気と有機物の滞留」にあります。
カビや特有の臭いが発生する原因は、排水勾配の不備による水たまりと、ペットの排泄物や落ち葉の放置です。透水穴の少ない安価な人工芝や、水はけの悪い粘土質の土壌の上にそのまま敷設した場合、雨水が抜けずに芝の下が常にジメジメした暗黒空間となります。そこに愛犬の尿が染み込むと、アンモニアと雑菌が繁殖して強烈なヘドロ臭やアンモニア臭を放ちます。
また、虫がわくという噂の真相を暴くと、ダンゴムシ、ワラジムシ、ヤスデ、蚊といった不快害虫にとって、人工芝の下は「直射日光が当たらず、適度な湿り気があり、天敵から身を隠せる絶好の温床」になっていることが分かります。芝の表面に虫が湧くのではなく、下地の湿地帯に巣食った害虫が、水抜き穴や継ぎ目から這い出してきているのが実態です。
これらを根本的に防ぐには、施工前の徹底した地盤改良が欠かせません。水勾配(1〜2%の傾斜)の確保、山砂や川砂を用いた透水層の形成、透水性の高い高品質な防草シートと人工芝の選定が絶対条件となります。