ネット上で「下北沢のリンキーが全滅した」「下北沢からリンキーディンクの名前が消えた」といった極端な噂が拡散された背景には、複数の拠点が同時並行で閉鎖・再編された当時の混乱があります。長年、下北沢駅周辺には「1st」と「2nd」という2つの主要スタジオが存在し、バンドマンのレベルや編成、リハーサルの用途に応じて使い分けられていました。
経営難の表面化に伴い、まず着手されたのが不採算店舗の統廃合でした。ビルの老朽化や定期借家契約の満了が重なった下北沢リンキーディンク 閉店の告知が相次ぎ、下北沢リンキーディンク1stおよび下北沢リンキーディンク2ndの看板が下ろされた際、公式Web予約サイトのスケジュール枠が一斉に「受付停止」となりました。この突然のブラックアウト状態が引き金となり、「下北沢からスタジオが完全消滅した」という誤解とパニックがSNS上で一気に増幅されたのです。
当時、現場を訪れていたインディーズバンドの証言によると、「いつも通り予約を入れようとしたら突如WEBカレンダーが使えなくなり、スタッフの方々も今後の去就について明確な説明ができない緊迫した空気が漂っていた」と振り返ります。カルチャーの聖地としてあまりに存在感が大きかったがゆえに、急激な統廃合のスピードに対して情報開示が追いつかず、ファンの間で最悪のシナリオが一人歩きしてしまったのが噂の本質でした。