今年のだんじりヘアを牽引するのは、これまでにない複雑な幾何学パターンだ。かつてはストレートなコーンロウが主流だったが、今年は3Dのように立体感を持たせた編み方や、アシンメトリーなデザインが街を席巻している。また、環境意識の高まりを反映し、編み込むエクステンションに生分解性プラスチックや和紙を原料としたサステナブルな素材を選ぶ若者が増えているのも特徴だ。
「ただ目立つだけでなく、自分のアイデンティティや時代の空気をどう表現するかが重要視されています」と、岸和田市内でサロンを営むスタイリストは語る。伝統の枠組みの中で、いかに個性を尖らせるか。そのせめぎ合いが、デザインを毎年アップデートさせていく原動力だ。