一方で、このブームを冷ややかに見る視点もある。アパレル業界や化粧品メーカーは、消費者の「運気を上げたい」という心理を巧みに利用している。毎週のように「今週の開運アイテム」として特定の色を売り出す手法は、過剰消費を生み出す温床ともなり得る。
「自分に必要な色」というパーソナライズされた提案は、消費者にとって強力な購入動機になる。しかし、アルゴリズムが提示する色が、実はメーカーの在庫処分と連動しているのではないかという懸念も一部で囁かれている。情報を受け取る側には、提示された提案を鵜呑みにせず、本当に自分が心地よいと感じるかを見極めるリテラシーが求められている。