昭和から平成のジャーナリズム界を代表する存在だった鳥越俊太郎の露出が途絶えたことで、世間では「病気で寝たきりなのではないか」「施設に入所したのではないか」という憶測が絶えません。しかし、結論から言えば、2026年現在も鳥越俊太郎は健在であり、自身のペースで執筆や思索を続ける穏やかな日常を送っています。
メディアから姿を消した最大の理由は、急激な健康悪化ではなく「80代半ばという年齢に応じた活動のシフト」です。かつてのような分刻みのスケジュールで生放送のコメンテーターを務めることは体力的な負担が極めて大きく、自身の健康維持を最優先する判断を下したといえます。
また、関係者の証言によると、2016年の都知事選前後における過熱報道やネット上での激しいバッシングを経験したことで、テレビという消費の激しい媒体に対する距離感が変化したことも背景にあります。かつて手記やインタビューで「ニュースの職人」を自認していた彼にとって、現在のSNS主導の刹那的な言説空間は、じっくりと腰を据えて取材と考察を重ねてきた自身のスタイルと相容れない部分が大きかったと分析されます。