看護系SNSや医療従事者向けコミュニティを検証すると、新人看護師が抱える業務上の大きなストレスとして「アナムネの取り方」が頻出します。「アナムネ用紙の空白を埋めることに必死になり、患者さんを質問攻めにして『さっき医師にも同じことを話したのに!』と叱責された」「30分以上かけて問診したのに、重要な生活習慣を聞き漏らしてプリセプター(指導役)に厳しく指導された」というリアルな体験談が後を絶ちません。
医療安全全国共同行動などの事故事例集を見ても、患者誤認やアレルギー事故の遠因に「入院時アナムネにおける情報収集の不備」や「思い込みによる聞き飛ばし」が指摘されるケースが目立ちます。業務多忙な臨床現場では、電子カルテのチェックリストを機械的に処理する「作業化」が進行しやすく、患者との信頼関係構築(ラポール形成)が置き去りにされる構造的リスクが浮き彫りになっています。