とれとれ旬家浜町店がこれほどまでに長く記憶されている理由は、他店を圧倒するコストパフォーマンスと、長崎の豊かな風土を五感で味わえる独自メニューにありました。ランチタイムを中心に設定されていたバイキング料金は、一般的なホテルビュッフェの半額近い水準でありながら、料理の手間暇は専門店以上でした。
当時のビュッフェ台に並んでいたのは、派手な肉料理や高級食材ではありません。契約農家から毎朝運ばれるシャキシャキの生野菜サラダバー、旬の大根やカボチャを使った優しい味付けの煮物、おからの炒り煮、白和え、季節の野菜天ぷらといった「身体が喜ぶ手作りのおばんざい」が主役でした。
さらに、長崎ならではの郷土料理や具だくさんの豚汁、十穀米や季節の炊き込みご飯、素朴な寒天ゼリーや手作りプリンなどのデザートまで揃い、制限時間内(多くは60〜70分制)で心ゆくまで味わうことができました。ランチ営業時間は11:00〜15:00(最終入店14:00前後)となっており、正午前後には満席になるのが日常茶飯事でした。