過去のインタビューにおいて、芝山監督は自身の演出論について「キャラクターを記号として動かすのではなく、血の通った人間として描くこと」の大切さを語っています。
派手なカメラワークやCG技術に頼るのではなく、登場人物が靴を脱ぐ所作、驚いたときの目の動き、笑ったときの肩の揺れなど、「日常のリアリティ」を細部まで積み重ねることで、非日常の冒険や荒唐無稽なギャグが生きてくると説きました。
特に『ちびまる子ちゃん』や『ドラえもん』で見せた、視聴者と同じ目線に立ち、子どもたちの感情を子ども騙しにせず誠実に描く姿勢こそが、何十年経っても色あせない名作を生み出した原動力でした。