深夜2時を回っても店舗前にはタクシーや自家用車が吸い寄せられ、カウンター越しに立ち上る湯気の向こうには常に満席の客席が広がっています。大田区平和島という立地は、羽田空港方面や湾岸エリア、幹線道路を結ぶ交通の要所。夜間配送のトラックドライバーやタクシードライバー、夜勤明けのワーカーたちが「しっかりとした塩分と旨味、活力」を求めて立ち寄る場所として、長年重宝されてきました。
しかし、単なる「深夜営業の便利さ」だけでこれほどの人気が続くわけではありません。最大の要因は、豚骨の力強いコクと背脂の甘み、キリッとした醤油ダレが見事に調和したスープの完成度です。家系ラーメンとも昔ながらの東京豚骨とも一線を画す、どこかノスタルジックで唯一無二の味わいが、一度食べたら忘れられない中毒性を生み出しています。