Emaxis Slim新興国株は不要?オルカンとの差を徹底検証

Emaxis Slim新興国株は不要?オルカンとの差を徹底検証

Emaxis Slim新興国株は不要?オルカンとの差を徹底検証の疑問点について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

ネット上の投信コミュニティで幾度となく交わされる「eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは本当にいらないのか」という問いに対し、大手ネット証券の積立動向を追跡する金融アナリストや運用関係者の見解は明確です。結論から言えば、「一般的な資産形成層にとって、あえて単体で買い増す必要性は極めて薄く、オルカンだけで十分」というのが客観的な事実に基づいた判断となります。

その最大の根拠は、オルカン比較と評判を精査すれば明白です。オルカン(MSCI ACWIに連動)自体に、すでに全世界の時価総額比率に応じて新興国株式が約9〜10%組み込まれています。世界経済全体へ丸ごと投資しているオルカンを保有していれば、世界的な資本移動の恩恵は自動調整されながらポートフォリオへ反映されます。

三菱UFJアセットマネジメントの公式運用報告書および公表データを確認すると、オルカンの純資産総額と資金流出入が天文学的なペースで純増を続ける一方、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの資金流入ペースは安定しつつも緩慢な推移にとどまっています。市場参加者の多くが「あえて新興国株式単体をトッピングする積極的な合理性」を見出せなくなっている現場のリアルが、冷徹な数字として表れています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。