植え替え後に株が弱ったり枯れたりする最大の原因は、「季節外れの時期に無理に根をちぎったこと」または「根を減らしたのに地上部の枝葉をそのまま残したこと」による蒸散バランスの崩壊です。
時期に応じた根鉢の崩し方を正しく使い分けることが生存率を大きく左右します。休眠期(11月〜2月)であれば、固まった古い根を全体の3分の1ほど手でほぐし、黒ずんだ古い根や長すぎる根をハサミで切り詰めても問題ありません。しかし、初夏の成長期に同じように根を切り落とすと、吸水力が急激に落ちて葉が萎凋(いちょう)し、そのまま枯死してしまいます。
また、根を大幅に整理した際は、必ず「剪定」を同時に行い、地上部のボリュームを減らします。花が咲いていた枝を花の下2節〜3節(葉がついている節の上)で切り戻すことで、根が吸い上げる水分量と葉から蒸発する水分量の均衡が保たれ、株の早期回復へとつながります。