インターネット上の掲示板やSNSでは、鹿児島の天気に関して数々の都市伝説や誤った言説が散見されます。その最たるものが、「快晴の日は桜島の灰は落ちてこない」「雨が降っていれば灰はすべて洗い流されるから安全」という極端な二元論です。
第一の誤解である「青空=無害」は、物理的に完全な誤りです。火口から高度数千メートルに吹き上げられた火山灰は、上空の強いジェット気流や偏西風に乗って水平方向に数十キロメートル輸送されます。地上付近が無風で快晴であっても、上空の風下にあたる地域では、太陽光を遮るように細かい粒子がパラパラと音を立てて降下してきます。呼吸器系疾患を持つ方やコンタクトレンズ使用者にとっては、快晴時こそ空気中に滞留する微粒子への防御(密閉型アイウェアや不織布マスクの装着)が死活問題となります。
第二の誤解である「雨による自浄作用」も過信は禁物です。適度な降雨は空気中の灰を落とす効果があるものの、降り始めの段階では空気中の亜硫酸ガスや硫酸塩エアロゾルが溶け込み、弱酸性の刺激性を持った雨水となります。これが頭髪や皮膚に直接付着するとトラブルの原因となるほか、金属部分の腐食を急速に進行させます。鹿児島明日の天気詳細まとめを考慮する上では、「雨だから灰の心配はない」のではなく、「雨だからこそ酸性雨と泥跳ねを最も警戒すべき」と認識を改める必要があります。