「きつすぎると息が苦しい、緩すぎるとグラグラする」という悩みは患者共通の壁だ。適切な締め付けの目安は、コルセットと下腹部の間に「手のひらが滑り込む程度の隙間」を残すことである。指先しか入らない状態は血行障害や消化不良を招き、握り拳が入るようでは固定の意味をなさない。
さらに見落とされがちなのが、トイレや入浴時の隙だ。「少しの間だから」とコルセットを外して中腰で靴下を履こうとした瞬間や、洗面台で前かがみになった瞬間に再受傷するケースが多発している。動作を行う際は装具を過信せず、股関節と膝を曲げて腰を丸めない動きを身体に染み込ませる必要がある。