報道各社の取材データや過去の告発劇を精査すると、芸能人のLINE流出がなぜこれほど頻発するのかという疑問に対し、極めて人間臭い結論が浮かび上がります。外部のサイバー犯罪集団による高度な標的型攻撃などではなく、流出劇の9割以上は当事者の至近距離にいる「身内」による意図的な持ち出しです。
決定打となるLINEスクショ流出の理由として最も多いのが、男女関係のもつれによる復讐心や清算感情です。浮気や不倫の証拠を掴んだ配偶者、あるいは一方的に関係を断ち切られた元交際相手が、相手の社会的地位を失墜させる目的でメディアや暴露系インフルエンサーに持ち込むパターンが典型例と言えます。トーク画面を直接スクリーンショット保存するだけでなく、本人が寝静まった隙や離席時に「別のスマートフォンで物理的に画面を撮影する」手法が頻繁に使われており、端末内にスクショ履歴を残さない巧妙な手口も確認されています。
かつてネット上でまことしやかに囁かれたLINE流出のクローンiPhone手口——PCのiTunesバックアップを利用して同一端末を複製する手法——は、近年のiOSのセキュリティ強化やLINEアプリ側の暗号化(Letter Sealing)および2段階認証の厳格化により、技術的に極めて困難となりました。つまり、現代において「第三者が遠隔で勝手に盗み見た」という言い訳は通用しにくく、LINE流出の犯人は誰からなのかを辿れば、トークルームの向こう側にいた相手、あるいはスマートフォンのパスコードを知り得る極めて親しい間柄の人物に帰着するのが冷厳な現実です。