運動してないのに太ももが痛い?筋肉痛に似た危険な病気と受診目安

運動してないのに太ももが痛い?筋肉痛に似た危険な病気と受診目安

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整形外科や総合診療科の診察室では、「運動不足で足腰が弱ったと思い、スクワットやウォーキングを無理に始めてかえって歩けなくなった」という患者の訴えが頻繁に聞かれます。ネット上のコミュニティや医療相談窓口でも、「数日前から太もも裏が突っ張る」「湿布を貼っても奥の痛みが取れない」といった相談が数多く寄せられています。

取材に応じた脊椎専門医によると、受診患者の約3割は「筋肉痛のような痛み」を訴えて来院するものの、MRI検査を実施すると腰椎椎間板ヘルニアによる神経根圧迫が確認されるケースが極めて多いといいます。腰痛がほとんどなく、太ももやふくらはぎの違和感だけが先行する「下肢単独症状型」のヘルニアは、患者自身が腰の異常だと気づきにくい盲点となっています。

また、循環器内科の臨床データでは、歩行時の太ももの張りを放置していた高齢者が、最終的に下肢動脈の重度狭窄による閉塞性動脈硬化症と診断され、カテーテル治療を要した例も報告されています。「運動していないのに筋肉が痛む」という身体のサインは、筋肉からの悲鳴ではなく、神経や血管からの警告信号であることを認識しなければなりません。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。