ネット掲示板で定期的に持ち上がる「現代の技術とタレントで復活できないのか」という問いに対し、芸能人水泳大会の復活の可能性は地上波においては極めてゼロに近いと断言せざるを得ません。
理由の第一は、先述した通り広告主(スポンサー)がつかない点です。現代のテレビ局の収益構造において、企業イメージの毀損リスクを冒してまでこうした企画に賛同するナショナルクライアントは存在しません。第二に、芸能事務所のリスクマネジメントです。SNSでの炎上リスクや盗撮・切り抜き被害が日常化している現在、所属タレントに水着を着用させて肉体接触を伴う競技に参加させるメリットが事務所側に一切ありません。
唯一の可能性として議論されるのが、有料会員制の動画配信プラットフォームやABEMAなどのネットテレビでの限定的復活です。実際に一部の配信メディアでは、芸人やグラビアアイドルを集めたオマージュ企画が試みられた事例があります。しかしそれらも、昭和期のような「誰もが知る国民的スターを集める」というスケール感の再現には程遠く、限られたコアファン層向けのニッチなコンテンツにとどまっています。