ネット上の読書コミュニティやSNS(X、読書メーターなど)を調査すると、『モモちゃん』シリーズに対する感想には明確な傾向が見られます。
「1巻の『にんじんさんあかいね』のようなほんわかした話を想像して後半の巻を読んだら、あまりのシリアスさに言葉を失った」「ママが泣いてばかりいて、読んでいて胸が押しつぶされそうだった」といった声が多数寄せられています。幼少期にファンタジー童話として親しんでいた読者ほど、後半のリアルな心理描写に強いギャップを覚え、一種の「トラウマ」として記憶に刻まれているケースが目立ちます。
一方で、大人になって再読した読者からは、「自身が親になったり離婚を経験したりして初めて、松谷みよ子の筆の凄まじさと優しさが理解できた」という深い共感の声が寄せられています。表面的な綺麗事ですまさない人間の業や哀愁が描かれているからこそ、大人読者の心に強く突き刺さる構造になっています。