シングル1枚のリリース後、追加の楽曲発表や単独ツアーを行うことなく活動を終えたことから、ネット上では「メンバー間の不仲による空中分解ではないか」という憶測が長年飛び交いました。
しかし、公式記録および関係者の証言を総合すると、「最初から1作完結のスペシャルユニットとして設計されていた」というのが実態です。当時、3人はそれぞれ過密な単独スケジュールを抱えており、後藤真希はモーニング娘。卒業直後のソロ始動期、松浦亜弥は国民的ソロアイドルとしての絶頂期、藤本美貴はデビュー直後で紅白歌合戦初出場を射止めた時期でした。常設グループとしての活動を継続することは、物理的なスケジュール面からも想定されていませんでした。
一方で、現場における「異常なまでの緊張感」が存在したことも紛れもない事実です。後年、藤本美貴が自身の公式YouTubeチャンネルやテレビ番組で明かした証言によると、当時の楽屋では「お互いに一切会話がなかった」「ピリピリとした空気が張り詰めていた」と振り返っています。モーニング娘。の絶対的センターだった後藤、平成のトップソロアイドル松浦、そして物怖じしない新星だった藤本という3つの強烈な個性が、妥協なきプロとして対峙していたからこその空気感でした。