大手美容クチコミサイトやSNS、知恵袋のベースメイク相談を定点観測すると、標準色オークルの基準に対して強い不満を抱えるユーザーの投稿が目立ちます。特に顕著なのが「朝のメイク直後は綺麗だったのに、午後3時を過ぎると顔全体が泥を塗ったように暗くなる」という声です。
都内百貨店で10年以上コスメカウンターに立つ現役ビューティアドバイザーは、この現象の背景について次のように証言します。
「お客様の多くが『自分は標準的な日本人だからオークルの標準色でいいはず』と思い込んで来店されます。しかし、実際に肌測定器で解析すると、標準色オークルがジャストフィットする方は全体の35%程度に過ぎません。残りの6割以上の方は、明度がワントーン明るかったり、黄みかピンクのどちらかに大きく偏っています。合わないオークルを塗り重ねると、時間が経つにつれて皮脂と混ざり合い、首との明度差が際立って『顔がくすんで老けて見える』という最悪の結果を招きます」
ネット上で頻発する「オークルを選んだら老け見えした」という悲鳴の多くは、ファンデーション自体の品質ではなく、白浮きしないファンデーションを求めるあまり、首のアンダートーンを無視して顔単体の印象だけで色を選んでしまっている点に真因があります。