ネット上の情報には、事実と異なる思い込みや混同が散見されます。最も代表的な誤解が、「石原さとみさんが出演していたのは吉野家だったか」という記憶違いです。石原さとみさんが長年出演し、すき焼きやカレーを美味しそうに食べる姿が話題となったのは競合チェーンの「すき家」であり、吉野家ではありません。大手牛丼3社はそれぞれ、吉野家が生見愛瑠さん・宮川大輔さん、すき家が石原さとみさん、松屋が独自のユニークなWebプロモーションを展開するなど、明確なキャラクターの差別化を図っています。
もう一つの盲点は、吉野家がCMで推し進める「から揚げ」の存在です。「吉野家なのに、なぜCMでから揚げばかりアピールするのか」と疑問を抱く層も少なくありません。しかし、これは単なるサイドメニューの宣伝ではなく、フライヤーを導入した最新鋭の調理設備を備える店舗への刷新と、鶏肉需要の取り込みを狙った第2の柱を育てるための最重要経営課題です。CMを通じて「吉野家=牛丼のみ」という固定観念を打破する狙いが、あのジューシーなから揚げのカットには込められています。