かつてファミリーコンピュータ向けに発売された『ファイナルファンタジーIII』は、ジョブチェンジシステムの完成形を提示し、日本のゲーム産業におけるコンピュータRPGの地位を不動のものにした。現在では『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』として、Nintendo Switch、PlayStation 4、Steam、さらにはiOSやAndroid端末に至るまで幅広いプラットフォームへ展開されている。
スクウェア・エニックスが施したオートバトルや獲得経験値・ギルのブースト機能、移動速度の向上といった各種アシストは、かつての理不尽さを緩和した。だが、ボスの行動パターンやダンジョン本来のギミックの奥深さは色褪せていない。オールドファンだけでなく、現行ハードで初めて触れる新規層にとっても、緻密な戦術構築が求められる骨太な作品であることに変わりはない。