競走馬の根底にある資質を物語るのが有馬記念血統傾向まとめです。東京の芝2400メートル(ジャパンカップ)で求められる究極のスピードと瞬発力とは対照的に、師走の中山芝2500メートルでは「欧州由来の重厚なスタミナ」と「急坂をねじ伏せるパワー」が要求されます。過去20年を振り返ると、ステイゴールド系(オルフェーヴル、ゴールドシップ、ドリームジャーニー)、ハーツクライ系(リスグラシュー、ドウデュース)、そしてシンボリクリスエスやエピファネイアに代表されるロベルト系の血を持つ馬が凄まじい強さを発揮してきました。父系または母方にサドラーズウェルズやトニービンを内包している馬も、冬場の荒れたタフな芝を苦にしません。
次に、激戦を制するためのコンディションを測る前走ローテーションの経緯と勝率を精査します。王道とされるのは天皇賞(秋)、ジャパンカップ、そして3歳馬の菊花賞からの直行ルートです。特に前走天皇賞(秋)から直行した馬は、過酷なジャパンカップをパスしたことで十分な休養と調整期間を確保でき、過去20年で極めて高い勝率を叩き出しています。逆に、秋古馬三冠(天皇賞・秋→ジャパンカップ→有馬記念)をフルに使ってきた馬は、目に見えない疲労から最終戦でパフォーマンスを落とすリスクを常に孕んでいます。
年齢別成績と好走パターンにおいては、「3歳馬」と「4〜5歳馬」が完全にレースを支配しています。古馬との斤量差が2キロある3歳馬は、成長力とフレッシュさを武器に過去20年でブラストワンピースやエフフォーリアなど多くの勝ち馬を輩出しました。充実期にある4〜5歳馬がこれに続き、6歳以上の高齢馬は複勝率が一気に急落します。古馬の長距離戦において、加齢に伴うズブさや肉体的な衰えは、急坂の登坂力において致命的なビハインドとなります。