皇室の公式会見における衣装は、単なる私的な好みではなく、国民への敬意と自身の立場を示す非言語コミュニケーションとして機能します。特に大きな節目となった2つの会見衣装には、対照的なメッセージが込められていました。
2017年9月の婚約内定会見で着用されたミントグリーンのジャカード織りワンピースは、光の角度によって浮き上がる繊細な織り模様と、首元を美しく見せるラウンドネックが絶賛されました。パステル調の柔らかなトーンは、慶事の多幸感と皇族としての格式を完璧なバランスで体現しており、当時「眞子さまカラー」として全国の百貨店フォーマル売り場で同系色の問い合わせが殺到しました。
一方、2021年10月の結婚当日の記者会見でお召しになったのは、凛とした清潔感をたたえた水色(ペールブルー)の襟付きワンピースでした。小ぶりなパールのイヤリングとネックレスを合わせ、華美なレースやビジューを極力排したデザインは、複雑な世論と向かい合いながら自らの意志で新たな人生へと踏み出す覚悟を象徴していました。服飾評論家の分析によれば、「清楚でありながら、何ものにも媚びない自立した女性の気概を感じさせるカッティング」として極めて高い評価を得ています。