港町・横浜の片隅で起きた出来事だった。冷たい雨が降る中、救急車のサイレンが響き渡る。近隣住民は「まさかこんな身近で」と言葉を失った。しかし、現実の現場が静まり返る一方で、インターネットの海は沸騰していた。スマートフォンの画面越しに、見ず知らずの他人の死を消費しようとする視線が注がれている。
警察からの公式発表は限定的であり、詳細な経緯や個人情報は伏せられたままだ。だからこそ、ネット住民の「知りたい欲求」は暴走する。憶測を事実のように語るまとめサイトや、インプレッション目的のSNSアカウントが、根拠のない情報を垂れ流し続けている。