単独東京ドーム公演『Yuzuru Hanyu Ice Story 'GIFT'』や、ゲームの世界観を氷上に昇華させたツアー『RE_PRAY』の記録的な成功は、従来のアイスショーの概念を根本から変革した。一人のスケーターが数万人を動員し、ドームを満員にするという出来事は、スポーツ興行史における金字塔である。
一方で、この圧倒的な個の成功は、日本スケート連盟をはじめとする統括団体のあり方にも問いを突きつける。従来の団体主導型のアイスショーや競技会ビジネスモデルと、個人のアーティストとして圧倒的な集客力を誇る存在との間に生じる歪み。団体の支援や枠組みに依存せず成功を収める姿が、旧態依然とした組織やその関係者層からの摩擦を生む要因にもなっている。