頂点に立った者にしか分からない孤独がある。オーガスタ・ナショナル女子アマチュアゴルフ選手権を制した直後、彼女を襲ったのは原因不明のショットの違和感だった。練習を重ねれば重ねるほど理想の弾道から遠ざかり、思い描くプレーができなくなる日々。世間が次の快挙を熱望する声とは裏腹に、彼女の心は悲鳴を上げていた。
「自分が何者なのか、どうやってクラブを振っていたのかさえ分からなくなった時期があった」。密着カメラの前に立った彼女は、飾らない言葉で当時の苦悩を吐露した。メディアからの注目が集まる中でのスランプは、精神的にも深い傷を残した。しかし、彼女はその苦痛から逃げなかった。挫折を受け入れ、自らの身体感覚を一から見つめ直す作業を黙々と続けたことこそが、彼女を再び立ち上がらせる原動力となったのだ。