2026年、生成AIや音声入力が仕事や勉強の現場を席巻している。しかし、皮肉なことに手書きの価値は下がるどころか、むしろ「思考を整理するための贅沢な時間」として再定義された。文房具マーケットのデータを見ても、低価格帯の使い捨て筆記具が落ち込む一方で、こだわり抜かれた高品質シャーペンの需要は右肩上がりを続けている。
その頂点に君臨するのが、ぺんてるが1987年に発売したスマッシュだ。もともとは製図用シャープペンシル「グラフ1000」の優れた基本性能を一般向けに落とし込んだモデルだった。頑丈で壊れにくく、どれだけ長時間書いても手が疲れない。その基本性能の高さが、動画配信やSNSでの口コミを通じてZ世代やα世代にも急速に拡散。「昭和の傑作」が時代を超えて、最新トレンドの最前線へと踊り出たのだ。