第8話は単発の感動作にとどまらず、物語全体を貫く重要な転換点としても綿密に構成されています。
医者の家系に生まれながら三流医大生として劣等感を抱え、父親から「医者失格」と見限られていた久部六郎。彼は父親からUDIラボを辞めて戻るよう強要されますが、ミコトや中堂が遺体の尊厳を守り、三郎の無実と誇りを取り戻す姿を目の当たりにして、自らの進むべき道を見つめ直します。
また、週刊誌の潜入記者としてUDIの情報を外部に流していた六郎の内面的な葛藤がピークに達するのもこの第8話です。死者と向き合う法医学の崇高さを実感した彼が、自らの過ちとどう対峙していくのかという展開は、第9話・第10話(最終回)の怒涛のクライマックスへの強烈な伏線となっています。