西側諸国の宇宙産業において圧倒的シェアを誇るSpaceXの「ファルコン9」や「ファルコン・ヘビー」に対し、中国が提示する実用的ソリューションの最前線がこの機体だ。第1段の再利用化においては米企業に先行を許しているものの、使い捨て(使い切り)ロケットとしての徹底的な製造コスト削減と高い打ち上げ成功率は、独自の競争力を維持する源泉となっている。
特に静止移行軌道への7トン級のペイロード打ち上げ能力は、静止衛星を定期運用したい国家や商業事業者にとって魅力的な選択肢であり続ける。完全再利用型ロケットの開発が進む過渡期において、実績に裏打ちされた安定性を武器に市場の需要を確実に吸い上げている。