ネット上や受験生の間でたびたび話題に上る「旧帝大の最下位はどこか」という疑問ですが、入試難易度のデータ上では北海道大学と九州大学がボーダーライン上で競り合う展開が続いています。
この難易度格差を生み出している最大の理由は、大学自体の教育研究水準ではなく「大都市圏からの距離と地元人口」にあります。
名古屋大学は、トヨタ自動車をはじめとする中京工業地帯の強固な産業基盤に支えられ、地元志向の極めて優秀な層を確実に囲い込んでいます。これに対し、北海道大と九州大は地元高校からの進学者比率だけでなく、道外・県外からの受験生流入に依存する割合が高くなります。
特に北海道大は広大な敷地と充実した総合教育を誇りながらも、冬期の寒冷地環境や首都圏への移動コストが心理的ハードルとなり、文系学部を中心に難易度がやや穏やかになる傾向が見られます。ただし、獣医学部や水産学部、九大のエネルギー・カーボンニュートラル分野など、特定領域では世界トップレベルの研究を展開しており、一概に「最下位だからレベルが低い」と結論づけるのは早計です。