「恋そめし」がこれほどの完成度を誇る背景には、日本を代表する最高峰のクリエイター陣の存在がある。作曲と編曲を手掛けたのは、数々のドラマや映画音楽で知られる大作曲家・服部隆之だ。昭和歌謡の郷愁と現代的なポップネスを見事に交錯させたメロディラインは、一度聴いたら忘れられない強い中毒性を生み出している。
そして、視覚面を徹底的にプロデュースしたのが、日本屈指のクリエイティブディレクター・佐藤可士和である。NHK Eテレの画面に映し出された圧倒的なグラフィック感、鮮烈なカラーパレット、そして洗練されたモダンな空間構成は、すべて彼の綿密なビジョンに基づいている。服部隆之の重厚かつポップな音楽と、佐藤可士和のデザイン美学、そして齋藤孝の言語感覚。この三者の才能が火花を散らし合って生まれた奇跡のコラボレーションなのだ。