サビで繰り返されるフレーズには、自己嫌悪とプライドが複雑に絡み合っている。映画のワンシーンのようなキザなセリフやドラマチックな言葉を頭の中で幾度となく反芻しながらも、結局はそれを「臭い言葉」と自虐して飲み込んでしまう。
過剰な自意識が邪魔をして、一番伝えたいストレートな感情だけが喉の奥につっかえる。スマートに生きることが求められる現代社会において、この「自意識の壁に阻まれる感覚」は、若者を中心に強烈なリアルとして響く。カッコつけたいのにカッコつかない。その摩擦熱のようなもどかしさが、メロディのグルーヴ感と相まって聴く者の胸を打ち鳴らす。