1968年生まれの公文和子医師は、順天堂大学医学部を卒業したキャリアを持つ小児科専門医です。大学卒業後は日本国内の病院で臨床経験を積み、小児医療の最前線で多くの命と向き合ってきました。
転機となったのは、開発途上国における医療支援への目覚めでした。国際医療協力を志した公文医師は、国際NGOの活動を通じてネパールやシエラレオネなど世界各地の医療現場へ赴きます。そこで目の当たりにしたのは、貧困や迷信、医療アクセスの欠如によって見捨てられる障害児たちの悲痛な現実でした。
2002年に初めてケニアを訪れた公文医師は、首都ナイロビ近郊のスラム街で、障害を持つ子どもたちが「呪われた存在」として家に閉じ込められ、孤立している姿に強い衝撃を受けます。この出会いが、彼女のその後の人生を決定づけることになりました。