文化庁が定期的に実施する世論調査のデータや日常のビジネス会話を観察すると、この表現を「無謀な挑戦をすること」や「やり直しのきかない失敗」と混同している例が散見される。しかし、それは本来のニュアンスから外れている。
誤用が生じる最大の理由は、主体の行動そのものの誤りと、受け手側の無反応という二つの要素が混同されやすいためだ。正しくは「働きかける側(自分)」に対して「受け手(相手)」からのレスポンスが皆無である状況にのみ適用される。例えば、「何度も提案書を修正して提出したが、担当者の反応はぬかに釘だった」といった文脈が適切だ。自らの単なるミスや、努力の方向性を間違えただけのケースで使うのは間違いである。