見回してみても、どう考えても「ミニ」には見えない。むしろ菓子パンの規格としてはトップクラスの大きさを誇る。この怪奇とも言えるネーミングの真実は、1968(昭和43)年に発売された前身商品「スナックゴールド」へと遡る。
当時、関東エリアで販売が開始されたスナックゴールドは、現在のものよりもさらに一回り巨大なサイズであった。スナック(スナック感覚で食べられる)とゴールド(金メダル級のおいしさ)を掛け合わせたこの商品は瞬く間に大ヒットを記録。しかし、あまりの大きさに「持ち運びにくく、もう少し小振りのものが欲しい」という消費者の声が上がった。そこで1970年、サイズを少し小さく整えた新バリエーションとして登場したのが「ミニスナックゴールド」だったのだ。
やがてオリジナルの大判タイプが姿を消し、この「ミニ」サイズのみが全国展開の主役として残った。その結果、時代を経て現代の消費者の目には「ミニなのに異次元に巨大なパン」として映るという、面白い現象が定着することとなった。